秋の味覚・栗は美味しいのに、強固な皮に守られていてなかなか調理が大変ですよね。
水に一晩浸ける?
圧力鍋で加熱する?
重曹を入れた水で煮て向く?
栗のお尻の固いところから切れ目を入れる?
どれも時間がかかるし、大変だし、渋皮煮をしたい時なんかは渋皮に傷がつかないか心配な方法ですよね。
そもそも圧力鍋を持ってなかったりとか。
そこで、できるだけ安全に、渋皮に傷をつけず、時間も短くて済む方法をご紹介します。
栗の渋皮煮用で栗に傷をつけない鬼皮の上手な剥き方
毎年栗の渋皮煮を作るんですが、鬼皮をむく時点で渋皮に傷がついてしまうと、作っている途中で栗が崩れてしまいぐずぐずになってしまうんですよね。
そして鬼皮をむくのってとっても大変!
何通りかやり方を試してみましたが、時間がかかったり思ったよりラクじゃなかったりしてなかなか「これ!」というむき方に出会えなかったのですが、とうとうラクチンきれいな剥き方に出会えましたので紹介しますね。
<必要な道具>
キッチンばさみ
包丁orバターナイフ
栗が入る鍋
<やり方>
1、栗の頭の部分にキッチンばさみで切れ込みを入れます。
ちょっとでOK。あまり深く切れ込みを入れようとすると、渋皮にも傷がついてしまいますので注意です!
2、鍋に栗がひたひたになるくらいのお湯を沸かし、沸騰したら栗を投入。
5分くらい茹でたら火を止め、そのまま粗熱を取ります。
3、触れるくらいまで冷めたら、栗を一個ずつ取り出し剥いていきます。
頭に入れた傷のところから実と皮の間に包丁のあご(下側の刃の角のところ)を差し込み、引っ張ると簡単に剥けます。
包丁の刃と親指で皮を挟んで引っ張る感じです。
この時、だいたいは簡単にむけますが、たまにむきにくい栗もあるので包丁のあごが手に刺さらないように気を付けてくださいね。
子どもなどに手伝わせたい場合とか、不器用で包丁危険なんだよね…という方は、バターナイフがおすすめですよ。
包丁ほど刃が鋭くなく、でも細くとがっているので差し込みやすいのです。
バターナイフの場合は、先端の尖っている部分を傷のところから差し込みます。
4、栗のお尻の固い部分が残るので、最後にお尻部分をむきます。
筋などを取りたい場合は、お尻側のもけもけしてけば立っているところをつまんで優しくむくと渋皮の筋が取れますよ。
でも、ここで無理にもけもけ部分まで掃除しなくてもOKです。
頑張りすぎると渋皮に傷がついてしまいます。大きな筋だけ取れれば良しとします。
<ポイント・コツ>
皮が温かいうちに剥いてしまうことです。
お湯を捨てずに、一個ずつお湯から取り出しながら剥いていきましょう。
なので、たくさん剥く時は自分が触れるぎりぎりの少し熱めで剥き始めると、最後まで温かい状態が続きます。
今回、25個むきましたが30分でむきました。
途中写真を撮りながらです。
綺麗に渋皮が残っています^^
簡単なのと、この剥き方のもう一つの利点は、キッチンばさみとバターナイフでできるのでお子様もお手伝いできるというところです。
一人でたくさんの数をむくと大変ですが、家族にテレビでも見ながら剥いてもらえるとさらにラクチンですよ(笑)
ラクにきれいに剥ける方法ですが、焦ったり雑にやるとやはり、渋皮に傷がつくことがあります。
そういう栗は、渋皮もむいてしまって栗ご飯用にします。
5分しか茹でてないので、やわらかくなりすぎておらず、充分栗ご飯用にも使用できますよ。
栗の渋皮煮の作り方レシピ。上手に剥けたら作ってみましょう
鬼皮が上手に剥けたら次は渋皮煮ですね。
渋皮煮を作る時は、重曹を使ってあくを抜きます。
皮をむく工程より、むしろここからの方が大変ですが、頑張って作っていきましょう♪
<材料>
栗 1キロ
重曹 大さじ2杯
きび砂糖 350g
水 750cc
塩 ひとつまみ
グラニュー糖 300g
お好みでラム酒orブランデー 適量
<作り方>
1、鍋に栗とひたひたの水(分量外)、重曹大さじ1を入れて火にかけます。
沸騰したら弱火にし、15分ほど茹でる。
お湯を捨て、そーっと水を入れて冷やし、一粒ずつ流水で洗います。
無理に筋などは取らなくてOK。やさし~く扱ってください。
2、そっと鍋に栗を戻し、1の工程を繰り返します。
3、もう一度そっと鍋に栗を戻し、次は重曹無しの水だけで火にかけます。
沸騰したらごく弱火にし、5分茹でて火からおろします。
また一粒ずつ流水で洗います。
4、3の工程をもう一度。洗い終わったらざるにあげておきます。
5、鍋にきび砂糖、分量の水、塩を入れて煮立て、その中に栗をそっと入れて弱火で15分ほど煮ます。
6、火を止めたらそのまま一晩おきます。
栗の頭がシロップから出ているようなら栗が乾かないようにラップかキッチンペーパーで落し蓋をしておくと良いです。
7、次の日、グラニュー糖を加えて火にかけ、沸騰したら弱火にして10分程度煮ます。
火を止めたら、ラム酒かブランデーをお好みの量(大さじ2~)入れて冷まします。
アルコールがダメな場合は、少し多めに入れて煮詰めてアルコールを飛ばしておきます。
そのまま冷まして出来上がり☆
工程では、都度崩れてしまった栗は取り除いて下さい。
栗ご飯をもち米なしでもおこわ風に炊く方法
鬼皮を剥く時に、同時に渋皮も剥いて栗ご飯も美味しいですね♪
いつも、たくさん購入してきて半分を栗ご飯、半分を渋皮煮にしています。
栗ご飯って、もち米入れて作るんですが、美味しいんですけどけっこう面倒くさいですよね。
常備しているものでもないし。
そこで、もち米を使わなくてももちもちした栗ご飯に炊き上げるレシピを紹介します。
<材料>
栗 200g
お米 2合
酒 25cc
みりん 25cc
白だし 50cc
切り餅 半分
<作り方>
1、お米を研いで炊飯器に入れ、酒、みりん、白だしを入れます。
水を2合の水位のしるしのところまで入れます。
2、切り餅を細かく切り、炊飯器の中に入れひと混ぜします。
餅は溶けてしまうので、そこまで細かくしなくても良いんですが3ミリ角くらいで。
3、栗を上に乗せたらスイッチオン♪
炊きあがりを待ちます。
4、炊き上がったら全体を混ぜますが、この時お好みで栗を崩しても、崩さないように大きく返すように混ぜてもどちらでもOK。
普通に何も気を遣わず混ぜると崩れますので、栗を崩したくない時だけ慎重に混ぜてくださいね。
切り餅を刻んで入れることで、普通のごはんで炊いた時よりもちもちします。
栗ご飯に限らず、もちもちさせておこわ風に炊きたい時に使えるワザです。
栗の鬼皮をむくコツまとめ
食卓に栗が出てくると、秋が来た~って感じますよね^^
栗は、9月のうちに食べるのがおすすめです。
10月に入ると、だんだん虫食いの栗が増えてきてしまいますので…。
今回ご紹介したやり方なら簡単に鬼皮を剥けますので、たくさん栗を茹でてお料理やお菓子で楽しんでくださいね♪