アフリカ亀甲竜が目覚めだす、秋になってきました。
先日、ヤフオクとメルカリで合わせて60個のアフリカ亀甲竜の種を購入したので、実生のやり方を詳しく調べました。
実生のチャレンジ日記のようなブログはけっこうあるんですけど、やり方を詳しくまとめたサイトって無いんですよね~。
なので、一度に全容がわかるように、詳しくまとめた記事にしました!
アフリカ亀甲竜を種まきする時期や適正温度は?
種まきに適した時期と温度
時期:9月~4月
温度:10~25℃
アフリカ亀甲竜は夏に休眠し冬に成長する冬型植物なので、涼しくなってくる9月以降が適期と言われています。
しかし、白い根が出るまでは温度高めで蒸れた状態で管理すると発芽率が良いという情報もあるため、8月後半くらいからまいてもいいかもしれません。
根が出た後は、涼し目の場所で乾かさないように管理するため、あまり暑くなり始める時期に蒔いてしまうと、発根した後の温度管理が大変そうなので、やはり8月後半~がギリギリのところではないでしょうか。
また、蒔くのが遅すぎても、休眠期に入るまでに十分な大きさにならず、夏越しが難しくなってしまいます。
それにいくら冬型の植物だと言っても、5℃を切るような寒い場所での育成は向かないので、真冬も避けた方が良いと思います。
アフリカ亀甲竜の種まきのやり方はどんな方法があるの?
実は、いろんなやり方があります。
・普通に鉢に蒔く
種をまく前に、24時間~48時間くらい種を水に浸けておきます。
その後、鉢に入れた用土の中に、種の羽根の部分を持って種本体部分を差し込んで植えます。
植えたら乾かないようにこまめに潅水します。
・鉢やタッパーに蒔いて腰水に浸けておく
蒔き方は普通に鉢に蒔く時と同じ、 24時間~48時間くらい種を水に浸けおいてから羽根を持って用土に突き刺します。
その後、用土が常に湿った状態になっているように鉢を腰水しておきます。
こんな感じのレンジ用蒸し器が便利です。
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![]() レンジ蒸し器 中す付 角型 |
水はこまめに変えた方がいいですが、鉢に蒔くよりは腰水に浸けておいた方が管理がラクチンです。
逆に、毎日手をかけたい!という世話好きさんは鉢に蒔いて毎日霧吹き&潅水するのが良いでしょう。
用土は、圧倒的に赤玉土の小粒が人気です。
バーミキュライトや鹿沼土をブレンドして使うという人もいますが、赤玉土オンリーでも充分に発芽するようです。
一番細かいものを使用してくださいね。
・濡れたキッチンペーパーなどに包みラップで巻いておく
濡れたティッシュやキッチンペーパーで種を包み、ラップに蒔いたりジップ付き袋に入れて置いておきます。
時々中を見て、発根していたら土に移し、霧吹き管理へ移行します。
ティッシュペーパーを、ヤシガラ土にしても。
ちょっとびっくりな方法なんですが、確かにこれだと、発根するまで「温度高めの蒸らした状態」を維持できますね。
デメリットは、あまりに放置してしまい葉が出ていると日光が足りなくて徒長してしまうことです。
後はジップ付き袋を使う場合、ジップを閉め切ってしまうと呼吸できなくなるので気を付けてくださいね。
アフリカ亀甲竜の種まき時の注意点やコツなど
種まきの前に24時間~48時間水に浸けておきますが、この時の水をメネデール100倍希釈液にすると発芽を促せます。
このメネデール(植物活力素)なんですが、100ml入りから20リットル入りまでいろいろあります。
他の植物にもたくさん使う人は大きいのを買っても良いと思いますが、100倍希釈なので…あんまり大きいのはいらないかなぁと。
でも一応…個人で使用するなら200mlか500mlくらいがいいかな?
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また、アフリカ亀甲竜は発芽するまでに10日~3か月くらいもかかります。
中には4か月経ってから芽が出たなんて言うケースも…。
発芽までずっと湿った状態を維持するので、カビ防止のため用土と種を殺菌してから蒔くのが良いです。
用土を殺菌する方法は、熱湯をかけたり、黒いビニール袋に入れて炎天下に置いたり、少量ならレンチンしたりと色々ありますが、薬剤を使うのが手軽です。
種の方は熱湯をかけたりできませんしね。
ダコニール1000倍希釈液がおすすめ。
これも、30mlから500mlまであるんですが、1000倍に希釈するので一番小さいので良いかなぁとか…。
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![]() 住友化学園芸 STダコニール1000 30ml |
ダコニールの1000倍希釈液に一度潅水して数時間置き、普通の水に切り替えます。
農薬なので、使用上の注意を良く読んで用法を守ってくださいね。
ディオスコレア・エレファンティペスの実生まとめ
ちなみに…もし蒔いたその年に発芽しなくても、種が腐っていない限りまた乾かして保管して、翌年種まきすれば発芽する場合もあるようです。
諦めずに翌年チャレンジですね!
有効な文献もあまりなく、情報もそんなに出回っていない亀甲竜ですが、ファンも多い植物です。
大きくなると、ゴツゴツ亀の甲羅のように根元が育ってきて、とっても魅力的なんですよね~。
そこまで育つまで何年、何十年とかかるアフリカ亀甲竜ですが、種から出たばかりの1センチくらいの状態もとってもかわいいですよ。
大きく育ったものを買うと高いので、ぜひ実生にチャレンジしてみてくださいね。