個性的な外見が魅力のチランジア。
その花は、もっと個性的でとってもカラフルなものが多いです。
しかも、毎年咲くわけではなく状態の良い株からしか花芽が出てこないので、とっても貴重です。
チランジアを大きくするだけじゃなく、やっぱりこの、花を見てみたいと思いますよね。
今までエアプランツを育ててきた経験から、花芽をつけるためにはどうやって育てたら良いのかをまとめました。
エアプランツに花芽をつけて花を咲かせる育て方とは
まず、ある程度の大きさにならなければ花芽をつけないので、100均などで売っている超ミニサイズでは、しばらく株を大きくしないとすぐには咲かないとようです。
ホームセンターなどで200円〜300円で売っているSサイズなら、充分に花芽が伸びてくる可能性があります。
ですが、株が大きければ良いのかというと、必ずしもそうではないようです。
うちで、同時期に購入して1年間育てたカプトメデューサエで花芽が出たものと出ていないもので、大きさを比べてみました。
真ん中が今年花芽を伸ばして咲いたものです。
夏にまとめ買いし、ずっと同じカゴに入れてベランダに吊るしておいたため、生育環境は同じです。
花芽が出たものが一番小さいんですよね。
もちろん、エアプランツが花芽を付けるのは1〜3年に一回(種類によって違う)なので、タイミングもあると思います。
しかし、花が咲かなかったものと咲いたものの大きな違いがひとつ見て取れると思います。
花がつかなかったものは、根っこを大量に伸ばしていたんです。
一方、花が咲いたものは一切根が出ていません。
思うに、花を咲かせるということには大量のエネルギーが必要なので、その分根っこを伸ばせなかったのではないかと考えられます。
もう一つ、うちでこれまた同時期にまとめ買いしたジュンシフォーリアを見てみます。
左から2番目が花芽の出ているものです。
色が少しわかりにくいですが…。
購入時期、生育環境はカプトメデューサエと同じです。
この、ジュンシフォーリアの花芽が出てきたもの、他の株との違いは、葉っぱがめちゃめちゃ枯れてるってことです(-_-;)
枯れてると言っても、葉先だけなんですけどね。
真冬も外で越しましたし、トリコームの少ない乾燥に弱いタイプなので、ここまで葉先が枯れ込んでしまいました。
一見すると、他の株より弱ってそうなんですけどね。
これも、葉先まで届ける必要のなかった栄養を花に回せたのではないかな…、
もしくは、花を伸ばすのに養分を使って葉っぱまで回らなかったとか…?
と想像しています。
なので、花芽を付けるためには他の部分に栄養がいかないようにして、花芽を伸ばすためにエネルギーを使ってもらうように育てれば、早く付くのではないでしょうか。
基本的に、花を早く付けさせるためには日光にたくさんあてます。
屋外での管理が良いかと思います。
その場合でも、葉焼けしないように遮光率には気を配ってください。
逆に、花を付けさせず株自体を大きくしようと思ったら少し暗めの環境で育てます。
日陰になる時間や遮光率で調整して下さい。
ですので、店舗購入で最初から花芽を狙って行くには、
・根っこを伸ばしてないモノを選ぶ
・日光によく当てて管理
・しょっちゅう動かしているとエアプランツが落ち着かないのであまり動かさない
・水も適度にたくさんあげる
としてみて下さい。
でも、花も楽しみたいけど流木とかに着生もさせてみたい。という方もいると思います。
実はエアプランツが花芽を付けるのに、着生させるのも良い方法なんです。
ふわふわコロコロどこにもくっつかなくても育つエアプランツですが、着生させた方が調子も良く丈夫に育つからです。
まず着生させてから花芽、とすると、少し時間はかかりますが将来的にはこちらの方が丈夫に育つでしょう。
その場合は、逆に根が伸びているものを購入してきて、すぐにでも着生させちゃって下さい。
根っこも、茶色くなってしまっているものではなく、根っこの先が薄緑色でみずみずしいものを選んで下さいね。
茶色くなってしまった根っこは、それ以上伸びることは稀です。
たまーに、茶色く変色した先がまた薄緑色に復活して伸びる事はありますが。
後は、よく陽に当てて育てるのは一緒です。
花を咲かせ、またその後に子株をたくさん出すのにはたくさんのエネルギーがいりますから、花芽が伸びてきたら液肥を薄めたものを普段の水のかわりにあげるといいです。
ただし、濃すぎる液肥はNGです。
観葉植物用の液肥の原液を、1000倍程度に薄めてあげてください。
あとは、花芽が出たら環境を大きく変化させるようなことも控えます。
せっかく調子の良かったエアプランツを移動させてストレスを加えることで、そのまま花が咲かずに終わってしまうこともあるからです。
エアープランツの花が咲いたら株が枯れるってほんと?
花が咲いた後のエアプランツは枯れてしまうと言われていますが、実際はどうなんでしょうか。
花が咲いた後の親株はそれ以上成長を止め、脇から子株を1〜5個出します。
親株は子株に栄養を送ることに集中するため、花芽を付ける事はありません。
しかし、枯れるという訳でもないようです。
花が咲いた後の親株が子株をつけ、また数年後に今度は子株の花が咲き、そこにまた子株ができる…という風に増えていき、クランプ(集合体)を作ります。
ですので、枯れる事はないものの、成長もしないので大きく育てたい時は、できるだけ花芽を付けさせないように育てます。
少し薄暗い環境で管理します。
薄暗いと言っても、エアプランツも植物なので光合成はしますから、1日のうちに柔らかい陽にあたる場所には置いてくださいね。
ウチでは100均のコルクコースターへ着生させたイオナンタ・ルブラがクランプを作りつつあります。
花、咲いてないんですけどね。
勝手に子株がたくさん出てきました。
また、出てきた子株は親株から株分けして、別々に育てることも可能です。
しかし、単独で育てるよりもクランプを形成していた方が乾燥し過ぎにもなりにくく、管理しやすくなりますのでおすすめです。
ちなみに、子株がある程度育った後に親株から子株を株分けすると、親株からまたさらに子株が出ることもあるようです。
たくさん増やしたい場合は株分けしてみるのも良いかもしれません。
私は、はやくもっさもっさに群生させたいので、株は切り離しませんが^^
チランジアの花芽を切るとどうなる?
本当は大きく育てたかったのに、花芽が出てきてしまった時はどうすればいいでしょうか。
結論としては、大きさに関しては諦めてください^_^;
花が咲く前に、花芽を切ってしまったとしても、花芽に成長点があるのでそれ以上は育たなくなります。
せっかくなので、そのまま花を楽しんで、次の子株から大きく育ててはいかがでしょうか。
まとめ
けっきょくのところ、うちで花芽を付けたものは着床させていないチランジアでしたが、理想としては
着床→安定してから花芽
が理想です。
株が小さくても花芽は付きますが、やはり株は大きい方が花も大きく、数も増える傾向にあるようです。
エアプランツに限らず、植物は一か所に生えて、一生を終えるまでその場を移動することは基本的にはありません。
なので、やっぱりエアプランツも着床させて落ち着かせた方が調子が良く、花も大きなものをつけるんですね。
魅力的なので思わず、早く花を見たい♪
と思う気持ちもあるのですが、末永くじっくり育てるためには着床も考えてみてください。
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