ハロウィンの本来の意味とは?ハロウィンが嫌いウザイという人がいる理由は


ハロウィンで仮装して楽しんでいる人たちを見て、

ハロウィンのお祭り騒ぎなんてバカみたい。

ハロウィンの意味も知らないくせに騒いでる。

って、ちょっとナナメから見て言う人、いますよね。

じゃあそもそも、ハロウィンのお祭りの本来の意味とか、由来とかって何なんでしょうか。

日本人は、間違った楽しみ方をしてるの?

それってダメなことなの?

色々考察した結果、こーいう結論になりました。

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ハロウィンってなんの日?その由来や起源とは

ハロウィンは昔、イギリスやアイルランドやフランス北部に住んでいたサクソン人やケルト人が祖先の霊を祀るお祭りだったと言われています。

まだキリスト教が始まる前です。

「サムハイン」と呼ばれる祝祭で、ケルト人の言葉で「夏の終わり」という意味だとか。

現在の暦で言う11月1日は、新年の始まりの日だったそうです。

この日の夜には、死者の霊が戻ってくると信じられ、霊のために食べ物を残して置いたりしました。

日本のお盆と似ていると言われるのはこのためです。

その後、ケルト人はローマ人に支配されます。

ローマ人は、この「サムハイン」という祭りと、ローマで樹木と果実をつかさどる女神の祭り「ポーモーナ祭」を合体させようと試みました。

その名残で、現在のハロウィンでもリンゴなどの果物が重要な役割を果たしていると考えられます。

その後、キリスト教が台頭してきます。

キリスト教では、現世に帰ってくる死者の霊は、天国へ行けなかった邪悪な悪霊だけだと考えられていました。

なので、ハロウィンに戻ってくる霊は徐々に、魔女やゴーストなどの邪悪なものに変化していきました。

そして、19世紀にアイルランド系移民がハロウィンの風習をアメリカへ持ち込み、現在の形…

カボチャをくりぬいたランタンを飾ったり

ハロウィン用の仮装をした小さな子供が「トリックオアトリート!」と大人に言ってはお菓子をもらい歩いたり

という風に定着していきました。

そして、アメリカ発のサブカルチャーとして日本にも上陸したという訳です。


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ハロウィンが嫌いという人がいるのは何故か。迷惑に思われる問題点とは

日本で記録に残っている最も古いハロウィンは、1876年に外国人居留地で、スイカをくりぬいたジャコランタンに驚き、若い女性が気絶したという新聞記事です(笑)

その後、1978年の映画「ハロウィン」で、ハロウィーンというものがあるのだと一般的に知られ始めました。

「E.T.」にもハロウィンの一場面が出てきましたね。

その後、少しずつ日本でもハロウィーンのイベントが開催されるようになっていき、
1994年に「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」が公開。

1997年からは、東京ディズニーランドでもハロウィンイベントが始まりました。

そうしてだんだんと、ハロウィンは仮装なども楽しめるお祭りイベントとして、近年ますます盛り上がりを見せています。

しかし、まだまだ日本では歴史の浅いイベントです。

たまに、いますよね。

ハロウィンとか意味わかんない、バカみたい。嫌い。と言う人。

異文化の受け入れられない、ご老人とかなのかなぁ…と思っていたのですが、そうとばかりも言えないようです。

広く浸透したクリスマスでさえ、うちはやらない。というご家庭はありますから不思議ではないのですが、それにしてもハロウィンは嫌われているような気もします。

ネット上でもハロウィンが迷惑だ、という書き込みを見かけます。

何故嫌われるのか。

まだ日本にやってきて日が浅く、認知されていないということもあるとは思うのですが。

どちらかというと、ハロウィーンというイベントの性質によるものが大きいのかな?と思ったりします。

『ハロウィーンの文化誌』の著者リサ・モートンさんがアメリカを中心としたハロウィンの特徴を次のように言っています。

「世界中の死者の祭と関わりがあり、憂鬱かつぞっとさせる要素を保ち続けている」
「新年祝典と収穫祭が結びついているために騒々しい一面を持ち合わせ、パーティーや迷惑行為を伴って祝われてきた」

悪霊のイメージで、仮装にはゴーストやゾンビなどがつきものです。
ゾンビメイクも本格的なものが多く、それ自体は良いのですが、リアルな血まみれ顔のまま公共交通機関に乗ってきたリ街をうろついているような人もおり、小さな子供がいる家庭にとっては大迷惑です。
(大人ももちろんびっくりするwww)

逆に、小さな子供がいない家庭では、子どもがハロウィンのお菓子をもらいに勝手に家にやってきてねだるのが図々しい、迷惑という人もいます。
しかも、お菓子をあげないといたずらされちゃう可能性もあり。(日本ではあまりいたずらまではされないようですが)

しかも仮装に慣れてくるとだんだん露出が高まる傾向にあり(イベント衣装を取り扱う会社の社員のお兄さん談)、それもまた一般の人たちを引かせる原因になっています。

クリスマスだったら、参加していない人にもさほど影響はありませんが、ハロウィンの場合はイベントに参加したくない人にも影響が出てしまう…というケースがあるため、あまり良く思われないのかと思います。

ハロウィンを楽しむ日本人ってバカなの?意味が分からないという批判も

年々ハロウィンというイベントの認知度は上がってきており、コスプレをして楽しむ人も増えて来てはいますが、そんなこんなであまり、良く思っていない人も一定数います。

ハロウィン本来の意味も知らないのにとか、
キリスト教でもないのにとか(そもそもキリスト教でもないんですが)、
何でもかんでも表面だけ外国のマネするのは日本人の悪いところだとか。

企業が儲けたいから煽っているだけなのに、馬鹿騒ぎする日本人恥ずかしい!とか。

…まあ確かに、静かに平穏に暮らしたい人にとってハロウィンのお祭り騒ぎは意味不明と思われるのもわかります。

クリスマスでさえ、うざいって思っている人はいるはずですからね。

商業的意図が絡んでいることも然り。

また、「異教的歴史とキリスト教的歴史の両方を持っている」ために、ハロウィンのイベントに宗教色を強く感じる人にとっては、
日本は仏教か神道だろ、とか
無宗教だからか節操がない
と言うふうに映る場合もあるみたいです。

良く言われるのが、
行事の本来の意味から離れて騒ぐだけのイベントになってる。
ということですよね。

しかし…です。

この「本来の意味」って何でしょう。

ハロウィンの歴史のどの部分のことを言っているのでしょう。

ハロウィンはケルト人の「サムハイン」という祭りをもとにしていると言われていますが、その実起源はよくわかっていません。

長い歴史の中で、途中でローマの色も取り込みますし、キリスト教色も取り込んでいます。
その後も、いろいろな文化の影響を受けて今日に至っています。

そう考えると、現代の日本の文化と融合してさらに、ハロウィーンが別の意味を持った祭りに変化していったとしても違和感はないはずです。

日本古来の伝統的風習でさえ、他国から持ち込まれたものが日本流に変化して受け継がれているものってたくさんありますね。

例えば七夕なんかも、中国から持ち込まれて日本古来の祭りと融合してできあがってきました。
芸事のスキルアップを願う祭りと言う本来の意味からだいぶ変わってきて、短冊に自由に願いごとを書いたり、飾りつけをしたりして楽しんでいますね。

確かに、季節の行事の起源や由来を知ることは大切なことだと思います。

しかし、歴史の中で変化せずに残ってきたものなんて、あり得ないんです。

とはいえ、何でもかんでも日本の伝統行事を忘れて西洋かぶれしている…と嘆く人がいる気持ちももっともだと思います。

でも私は、日本人が節操なく西洋のものを取り入れているんじゃなくて、上手に日本文化と融合して日本流にアレンジして、イベントを楽しんでいるんじゃないかな、という風に感じています。

それが一部の外国人にはクールに映るみたいですし(笑)

そういう日本人の気質をバカだというんなら、確かにバカなんでしょうけど、ね。

ハロウィン問題まとめ

何でも新しいものが入ってくる時は抵抗する勢力があるものですし、定着するまではただのバカ騒ぎにも見えることでしょう。

ただハロウィンという祭りの性質として、他のイベントに比べて他人に迷惑がかかりやすいというのも確かです。

ハロウィンを楽しみたい人は、そうでない人に迷惑がかからないように配慮することは絶対条件かと。

これからもどんどんイベントを楽しむ人が拡大していくようなら、そのうち自然と地域のルールが出来上がっていく気はしますけどね。

みんなが嫌な思いをせず、楽しめる祭りになったらいいなぁ…と思います。

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