ハロウィンには、子供が仮装して近所の家をまわり、
トリックオアトリート!
(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)
と言ってお菓子をもらうという風習があります。
近年、日本でもハロウィンが一般的になってきて、このようなイベントをする機会があります。
子供を送り出す親としては、知らないお家に突然訪問して迷惑にならないか、危険がないか心配なところですよね。
子供に最低限守らせたいマナー、親が気をつけるべき点などをまとめました。
ハロウィンのお菓子をもらいに子供が訪問するのは迷惑?
お菓子がもらえて子供にとっては楽しいハロウィンのイベントですが、どこでも好き勝手に訪ねて行って良いものでしょうか。
世の中にはいろいろなご家庭があります。
子供のいるお家、いないお家、ハロウィンを楽しんでいるお家、興味のないお家、ハロウィンの存在自体を知らないお家…。
中には、子供が嫌いなお家もあるでしょう。
そんな中、相手のことを良く知らないのに訪ねて行ってはトラブルになりかねません。
もちろん、世の中そんな家ばかりではなく、子供が訪ねてくることを喜んでくれるところもあるでしょう。
しかし、様々な生活スタイルの人がいる中で、歓迎したいのに歓迎できないということもあるのです。
例えば、夜勤で働いている人もいます。
レストランやコンビニ、町の安全を守る警官や消防、看護などのお仕事でも夜勤はあります。
そのような人たちが、夕方これから出勤だからと忙しく準備しているところへ、子供たちが仮装してやってきてお菓子をねだったらどう思うでしょうか。
そんな余裕はないでしょうし、迷惑に思う人がいるというのも想像できます。
ですので、地域で明確なハロウィンの参加ルールがない場合は、どこへでも訪ねて行ってはいけません。
だからと言って、子供に頭ごなしにハロウィンのイベントに参加してはダメ!というだけでも、トラブルのもとになる場合があります。
子供のことですから、親からダメと言われても他のお友達がお菓子をもらいに行くとなったら、誘惑に負けて行ってしまうかもしれません。
その時に、ダメと言われてるから親に言えない、親に秘密でこっそりやるとなってしまうと子供の行動が把握できなくなります。
その結果、他のお家からお菓子をもらっている事実がわからず、陰で「あそこのお家はお礼も何も言わない…」と噂されることにもなりかねません。
トラブルを避けるためには、しっかり線引きをして子供がハロウィンを楽しめるようにお膳立てしてあげることも必要です。
仲の良いお友達の家の親と打ち合わせをして、お友達同士のお家のみの訪問にする。
別の知らない家へ勝手に訪ねて行かないように親が付き添う。
ハロウィンのイベントやパーティをしているところへ参加してハロウィンを楽しむ。
ご近所に理解が得られるのであれば、事前に子供にあげるためのお菓子をこちらからお渡ししておく、などです。
ハロウィンのお菓子を子どもが貰ってきたらお礼は言う?
さて、お家訪問のイベントが終わって、子供の収穫はどうだったか。
ひとつひとつヒアリングしましょう。
もしかしたら、途中で楽しくなってつい、行ってはいけないお家まで訪ねてしまってはいないでしうか。
事前に打ち合わせやお知らせをしている範囲だけで帰ってきたならば問題ありませんが、
もし、事前にお知らせしていなかったお家まで突然押しかけてしまった場合は、ご迷惑になっているかも知れません。
菓子折を持って行く必要はありませんが、一言、
「先日は突然うちの子が押しかけてしまい、すみませんでした。
お菓子をありがとうございます。」
などかけておいた方が良いです。
そのため、子供にはできるだけその場でお菓子を食べるのではなく、持ち帰ってもらう方が記憶を辿りやすいですね。
そうは言っても我慢できない子供もいるでしょうから、訪ねたお家を後で教えてね、とも声かけしておきましょう。
お菓子を貰いに行っていいお家の目印やルールがあるって本当?
現在の、仮装して子供がお菓子を貰いにお家を訪問するスタイルが定着したアメリカでは、ハロウィンに参加しているかどうかわかる合図があるんだそうです。
家の外に、ジャックランタンのカボチャを置いたり、ハロウィンの飾り付けをして、目印にします。
ハロウィンにお菓子を貰いに来て欲しくない家、ハロウィンに不参加の家は、子供が訪問する夕方の時間帯は外の灯りは消しておきます。
とは言え。
このルールが日本でも通用するかというと、まったく通用しない、と思っておいた方が良いです。
クリスマスと同じように、本来の意味ややり方を自由にアレンジして、楽しい要素だけを取り込める文化を持った日本です。
細かいルールまで知って、ハロウィンを楽しんでいる家庭は少ないですし、
クリスマスのようにしっかり浸透している訳でもないですから、日本や地域独自のルールがまだ出来上がっていないように見受けられます。
また、ガーデニングに凝っているお家などでは、飾り付けだけを楽しみたいという方もいます。
そこへ行って
「アメリカの決まりでは…」
なんて主張してもそんな決まりは知らないと言われればそれまでです。
何かトラブルになっては、子供に怖い思いをさせるかも知れませんから、やはり事前に連絡を取り合って決め事をした家庭同士、グループ同士にとどめておく方が良いでしょう。
ハロウィンの決まり事まとめ
ハロウィンは、いつもと違う雰囲気を味わえる楽しいイベントです。
ですが、知らない人の家を訪ねることはどんな危険やトラブルに発展するかわかりません。
楽しいイベントで面倒に巻き込まれては、子供も大人もトラウマになってしまうかも…
そんなことになるのを避ける為に、仲間内でマナーを守って楽しみましょう。
お菓子食べ放題の素敵な1日になりますように。