チランジアは着生植物。インテリアとしての活かし方について

ぐるぐる

チランジア(エアプランツ)は着生植物

チランジア(エアプランツ)とは、生育するのに土を必要とせず、樹木の枝や岩石、時にはサボテンなどにくっついて成長する、「着生植物」です。

くっついたものの養分を吸い取って成長するの?
と思うかもしれませんが、それは「寄生植物」。

「着床植物」は、何かにくっついているだけで、そこから養分を吸収して宿主をダメにしたりはしません。
だから、養分の無い岩石などにもくっついて生きていけるのです。

チランジアは根元から細い根をいくつも伸ばし、木や岩にぐるぐる巻きついたり根っこを差し込んだりしてくっつきます。
この特性を活かして、インテリアのように配置をデザインすることもできます。

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チランジアを着生させる素材は流木やコルクがおすすめ

チランジアは、着床させたいものに針金やホチキス、麻ひも、輪ゴムなどを使って固定させ、発根を待ちます。
葉っぱそのものに穴を開けたりするのではなく、葉っぱの間に針金を通したり、茶色く乾いた古い根っこをホチキスで止めたりします。
(古い根っこは成長や吸水しませんので大丈夫です)

そのうちがっちりくっついて取れなくなります。
ひもや輪ゴムを外しても自立できるようになるまで1年くらいかかると思ってください。

根っこは何にでもくっつきます。
金網の上にあれば金網に巻き付くでしょうし、うちではカゴにまとめて入れて吊り下げていた
カプトメデューサエ同士の根っこが絡まって取れなくなってしまったことも。
かなり強力で、切らないと外せなさそうだったので今でもくっつけたままにしてあります。

着生させる素材として、ヘゴ材、流木、コルクの樹皮などがあげられます。
水を好む種はヘゴ板に、乾燥を好むものはコルク、その中間として流木がおすすめです。

その他、インテリアバークやサボテンが枯死後、維管束だけが堅く固まってできたカクタススケルトンも雰囲気が出て素敵です。

↑カクタススケルトンはこんなやつです。
穴にチランジアを入れ込んでおくだけなので、とってもラクちんです。

海を漂っていた流木やインテリアバークは、1週間以上水に浸けてあく抜きして乾燥させてから使用してください。
流木はアクアリウム用を購入すると、既に塩抜きあく抜きしてあるので便利です。

素材に穴を開けて差し込んだり、針金を通してくっつけたりしますが、あまり強く締め付けると根元を痛めるので気を付けてください。

他に、根本の部分を避けて木工用ボンドやグルーガンで止める方法もあります。

私は一番最初に着生を試みたのはイオナンタ・ルブラで、100均で購入してきたコルクのコースターに穴を開け、手芸用の針金が家にあったのでそれを通してくっつけました。
根っこがあらぬ方向に伸びてしまって、なかなかくっつかずなが~~くなりましたが、最終的にはコルクの端っこに辿り着いてしっかりくっついてくれました。
コースターの上部に穴を開けひもを通し、吊り下げています。

チランジアをインテリアとして活かす

エアプランツを飾るときに、よくガラス状の入れ物に入れて管理する場合がありますが、風通しが悪く蒸れますのであまりお勧めはしません。
以前にエアプランツが初めての方で、なんどもダメになってしまうと相談を受けたことがありました。
聞いてみると、電球型のガラスの入れ物に入れて室内に飾っているようでした。

屋外に吊るしたりするならともかく、室内ではできる限り通気性の良い入れ物で管理したいですね。

個性的な形の流木やカクタススケルトンは、それだけでもオブジェになりますし、籐かごなんかに入れて壁にかけても可愛いです。

他にも、丸太を輪切りにした形状のものに活着させて壁に吊るしたり、素焼きの鉢も通気性が良いので使用できます。
アクアリウムに使用するような変わった形の備長炭もトリコーム多めの白っぽいエアプランツを着生させると炭の黒とのコントラストが映えます。
手作りのリースの一部にエアプランツをくっつけても可愛いです。

このように、インテリアとしていろいろな飾り方があるので、わざわざグラスのようなものに入れなくても十分におしゃれです。

また、屋外に置く場合でも、大きめの板などに着生させておくと、梅雨時や冬などにまとめて移動できて便利です。

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チランジアを鉢に植える

緑葉種やタンクタイプのエアプランツは水を好むため、鉢植えにするのも一つの方法です。

水を含んだ鉢や用土から湿気が上がり、適度な湿度がエアプランツを包み込みます。

エアプランツを植えこむのに適したものは、粒の大きい軽石やバークチップ、水苔などです。

軽石は水捌けが良く、バークチップは保湿性があるので、この二つを混ぜて使用するのが一般的。

水苔は、固く詰めると乾きが早く、ゆるく詰めると乾きが遅くなりますので、適度に詰めてあげることが必要です。

乾燥が好きな銀葉種を鉢植えにしたいと思った場合は、うわ薬を使用していない素焼きの鉢で、軽石多めにするか水苔を使う場合はガチガチに固く詰めましょう。

まとめ

神秘的で魅力的な見た目のエアプランツですから、インテリアとして部屋に飾りたくなると思います。

一番大切なのは、エアプランツが育ちやすい環境を維持できるような飾り方だと思います。

長く楽しむために、エアプランツにできるだけ負担のかからない方法をいろいろ試してみてくださいね。

エアプランツ関連の記事をまとめて読みたい方は目次ページへどうぞ。
チランジア記事まとめ【インデックス】

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