お彼岸に墓参りに行けない時…家族やお寺にはお供え物など送るべき?


お盆に並んでお墓参りの習慣があるお彼岸ですが、お墓が遠くてどうしても行けない場合、ありますよね。

また、大型連休が取れやすいお盆に比べて、春分の日・秋分の日にあたるお彼岸には都合がつきにくいという場合もあるかもしれません。

その場合、ご先祖様に申し訳ない気持ちになってしまったり、または家族親せきに白い目で見られはしないかと不安になってしまうこともあると思います。

お彼岸のお墓参りはどうしてもしなければいけないものなのか?

行けない場合はどういう方法を取るのが良いのか?

ご紹介します。

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お彼岸に墓参りしないといけないのはなぜ?

お彼岸とは、春分の日、または秋分の日を起点に前後3日間の合計7日間のことを指します。

春分の日と秋分の日には、太陽が真東から昇って真西に沈むことから、こちらの世界とあの世がもっとも近づくと考えられました。

仏教では西に極楽浄土があると信じられていたからです。

そのため、お彼岸にあの世へ行ってしまった先祖を供養する習慣が生まれ、同時に今生きている自分たちも極楽浄土へ行けるように祈る、という意味合いがありました。

また、日本の祝日法でも「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日であると定められています。

また、お盆はご先祖様がお家に帰ってくるのでお墓へ迎えに行く意味でお墓参りすると考えられ、お彼岸はお墓へご先祖様に会いに行くという意味合いが込められています。

それらの理由から、お彼岸の期間には彼岸会の法要をしたり、お墓参りをするようになりました。

では、必ずお彼岸にお墓参りしなければならないのかというと、決してそういう訳でもありません。

何よりお墓参りをしたい、ご先祖様を敬いたいという気持ちが大切です。
そういう気持ちがあるのであれば、彼岸、お盆などにこだわらず、行ける時にお墓参りへ行けば良いのです。

逆に、お彼岸の時期はみんなお墓参りへ行くのだから、少し時期をずらして誰も訪れなくなった季節に行き、お墓をキレイにしてあげるという人もいます。

みんなが行く時期は、お供え物やお花などもたくさんでご先祖様も寂しくないかもしれませんが、何もない時期にさびれているお墓をきれいにして差し上げることも十分な供養になります。

お彼岸に墓参りへどうしても行けない事が気になる場合

それでも、地域によっては慣習やしきたりがあって、行けないことがどうしても気になってしまう、罪悪感のように感じるということもあると思います。

その場合は、お墓にこだわらず祖霊舎や仏壇をきれいにして、お供え物などをし、その前で家族そろって手を合わせるようにしましょう。

また、お彼岸の時期をずらせば行けるという場合は、「仏様のことは後回しにしない」という考え方があるため、お彼岸の前の時期にお墓参りを済ませておくのもひとつの手です。

しかし、どうしても予定がつかない場合なら、後になっても良いので気になるのならばお参りしてはいかがでしょうか。


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墓参り行けない時はお寺や実家にお布施やお供物は送るもの?

お彼岸やお墓参りなどを重視しない家系ならば問題ないですが、重視する家系ならば、伺えないまでも気持ちを表現するのは必要なことです。

目安として3千円くらいのお菓子をお供え物として送ります。
お金を包む場合は、御仏前2千円くらいとお供え物千円くらいを合わせて送ります。

お菓子は、日持ちがして小分けになっているようなものが、集まった人々で分けて持ち帰れるため好まれます。

後は、電話や手紙などでお彼岸に行けなかったことを申し訳なく思っている気持ちを伝え、お供えを送ったことを報告します。

他の家族がお墓参りへ行ってくれる場合は良いですが、家族が誰もお墓参りへ行けないような場合は、お寺にお願いすることになります。

その場合は、お布施をお寺へ送ります。

お布施の相場は、お寺によって変わります。
直接お世話になっているお寺へ聞いて問題ありません。

「お気持ちで」という回答なら3千円~1万円程度が一般的と言われています。
特別に法要をするのでなく、お墓をよろしくお願いいたしますという挨拶の代わりであるなら、一般的な相場通り送るので問題ないでしょう。

まとめ

実家が遠い、というのは時に悩ましい問題ですよね。

仕事の仕方もさまざまになって、祝日だからと言って仕事を休めないという人も多いと思います。

しかし、家族や親せきとの付き合いは大切ですから、たとえ直接行けなくとも気持ちは伝えておきたいですね。

それぞれの家族との関係性にもよると思いますが、もし何も送らなくて良いと言われた場合でも、電話の一本も入れてはいかがでしょうか。

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