お彼岸に祝い事や引っ越しがしてはいけないことって本当?結婚式や内祝いも?


春と秋の二回ある「お彼岸」

国民の休日でもあり連休になりやすいことから、普段できない行事をここで済ませてしまいたい!って思うこと、ありますよね。

しかし、お彼岸には祝い事や引っ越しは避けた方が良いという見方もあります。

それはいったい何故なのでしょうか?
根拠と対処方法をお伝えします。

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お彼岸にしてはいけないこと…祝い事、引越し、工事?

お盆やお彼岸の期間中は、各種お祝い事や引っ越し、工事などはしない方が良いと言われることがあります。

しかし実は、これらのことを必ず避けなければいけないという仏教的根拠はありません。

お彼岸とは、春分の日または秋分の日を含む前後7日間のことを指します。
これは西方に「極楽浄土」があると信じられており、春分と秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むため、この世とあの世(極楽浄土)が最も近づく日なので仏教の法会を行ったりご先祖様を供養する日になったと言います。

祝日としても、秋分の日は特に日本の祝日に関する法律で「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」日とされています。

そのため、祝い事や引っ越しなどを「してはいけない」訳ではなく、「そんなことしてる暇はないよ、きちんとご先祖様を供養しなさい」という意味で、避けるのです。

ですので、何かと忙しい現代ではお彼岸中に祝い事や引っ越しなどの行事をしなければならない場合も出てきます。

どうしても気になるのならば、お彼岸の期間中を避けたり、しっかりお墓参りを済ませてからお祝い事を行うとしてはいかがでしょうか。

また、本人たちが気にしていなくとも、他のご家族や親せきが気にされるという場合もあります。
他のご家族や親せきがどのくらい信心深いのか、古くからのいわれを大切にされる方なのか事前にチェックしてから行うようにしましょう。
どうしても彼岸中しかできず反対された場合でも、してはいけないという根拠はないということを知っていれば冷静に対処もできます。
また、自分たちはお墓参りもしっかりやります、説明をしたり、事前にお墓参りを済ませてからやりますという態度を見せて説得しましょう。

お彼岸に結婚式の招待状を送るのはタブー?

お彼岸にお祝い事を避けなければいけないという明確な決まりが無いとはいえ、気にされる方がいないわけではありません。

結婚式の予定そのものをお彼岸中に入れるのは、やはり避けた方が良いです。

それは、やってはダメだからというよりは、招待するお客様が墓参りなどの予定を入れている場合も多く、招かれる側に立ってみると迷惑になる恐れがあるからです。

ですので、ごく少人数の親しい人たちだけで行われる式などで、ご両親も賛成されているならお彼岸に結婚式や披露宴を挙げるのも良いでしょう。

結婚式の主役は自分たちであるとはいえ、祝ってくれる方あっての結婚式と披露宴でもあるので、年配の方や会社の方をたくさん招く予定があるのならやはり避けた方が良いと言えます。

どうしてもお彼岸中しか日程が無い、というのであれば、招待状を早め(3か月くらい前)に送って予定をつけてもらっておく、親せきならば両親などから事前に口利きしてもらっておくという配慮があれば良いと思います。

では、招待状くらいなら大丈夫なのでは?と思われた方もいると思います。

招待状がお彼岸中に届くだけならば、誰に迷惑をかけるわけでもないので基本的には大丈夫です。

しかし、常に「縁起を気にする人はいる」ということは念頭に置いておかなければいけません。

そういった方からおしかりを受けた時にどう対処するのか決めておくとパニックになりません。

なぜこの日に招待状を送るに至ったのか、理由と根拠を説明できるならば良いでしょう。


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お彼岸に内祝い内祝いを送らないと遅くなってしまう場合

困るのが、この日にお祝いのお返しをしないと遅くなってしまう、という場合です。

出産の内祝いなどがあげられます。

これは、地域によって送る時期が決まっている場合もあり様々です。
できるだけ慣習にならいお返しをしたいと思っても、その時期がお彼岸に当たると困ってしまいますよね。

内祝いを送る時期が慣習によって決まっている地域であればあるほど、お彼岸などの行事にも敏感なことが多いからです。

そもそも、お祝いをいただいたならば2~3日中にお礼の電話やお礼状を出すのがマナーです。

ですので、その時に「後日改めてご挨拶のお品をお送りさせていただきます」などの一言を添えておくと心配をかけずに済みます。

実際にお送りした際にも、気になるようでしたら念を押す意味で「お彼岸の時期を避けたため遅くなりましたが…」などと感謝の気持ちとともに一言添えておいても良いです。
しかし、会った時にも手紙でも何度も同じことを言うとしつこくなり、言い訳のようになりますので気を付けましょう。

本来、「内祝い」とはお祝いをいただいたことに対する返礼ではなく、無事出産が済んだというお披露目のご挨拶です。
だいたい1か月以内くらいにお返しすると期間は決まっているものの、赤ちゃんやお母さんの体調なども考慮して行われるべきことであり、そこでお彼岸の1週間程度後にずれ込んだからと言って責められるいわれはありません。

お彼岸期間中は家族でご先祖様に出産の報告をかねて供養をして、お彼岸が明けた後に内祝いを贈れば良いでしょう。

まとめ

「してはいけない」と言われているけれど、実は根拠はなかった、というお話でした。

しかし、実際に「気にする人はいる」ので、お彼岸中にお祝いごとをする時は相手の立場にも立って、一度考えてみることをお勧めします。

家族や親せきならなおさら、事前に話し合って後々トラブルにならないようにしておきたいですね。

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