大人だけだとつい忘れてしまいがちな季節のイベントも、子供ができるとちゃんとやろうかなぁとか思い出したりすることもあると思います。
もしくは、幼稚園や保育園で覚えてきたリ。
クリスマスやお正月、ひな祭りなんかだとまだわかりやすいですが、お月見ってそういえば、どうしてするんだろう~?とか、大人でもわからないことがありますね。
大人もわからないことを子供にわかりやす~く説明するには、どんな説明をするのが良いのでしょうか。
お月見は何をする日なのかどう子供に伝える?
お月見とはそもそも…
空気の澄んだ秋の空で美しく輝く満月を見ながら、月の神様に豊作を感謝する収穫祭という意味がある行事です。
ですので、なぜ月を見るのか?という疑問については、
「一年でいちばん月がきれいに見える日だからだよ」
というような回答が考えられますね。
収穫祭の意味を伝えるには、
「月には神様がいて、いつも見守ってくれているよ。
月がいちばんきれいに見える日に、秋に美味しいお米やくだものがとれるのは神様のおかげだから、お礼にお団子をプレゼントする日なんだよ。」
と、「お礼」や「プレゼント」などの言葉を使うと、少し子供にも身近に感じられるかも知れません。
神様という言葉に抵抗がある人は、月を神聖視するよりは、
「秋はたくさんの美味しいものが取れるから、今年もたくさん美味しいものが取れてありがとうという気持ちを表すためにお月様にもおすそ分けするんだよ」
と言うように伝えれば、収穫の秋と月へお供えする意味をふんわり説明できるのではないでしょうか。
お月見うさぎはいったいなにしてる?
十五夜の月と言えば、うさぎさんが餅つきをしているように見えるというのが定番ですよね。
これは、もともとのお月見のルーツがある中国では、ウサギは薬を作っている(仙薬をついている)と思われていました。
日本で月のうさぎが餅をつくようになったのはやはり、米の収穫を感謝するイベントだったからと言われています。
他にも、世界各地ではカニ(さかさまに見えます)や本を読んでいるおばあさん(!?)、棒に渡した水の桶を運んでいる夫婦(もはや判別不可)、ライオン、犬やワニ、ロバなど、さまざまに見られています。
もはや餅をついているうさぎにしか見えない大人には難しいかもしれませんが、まだまっさらな感性を持っている子供なら、もっといろいろ違ったものに見えると思います。
まずはうさぎの話をする前に、一緒に何に見えるか探してみても良いですね。
お月見の意味を説明するためには、やはりうさぎさんが月で餅つきをして一緒にお米の収穫を祝っているという教え方でも良いでしょう。
お餅はお米(もち米)から作られるという豆知識も一緒に覚えてもらえますしね。
お月見のお供えの意味を子供に説明するには?
お月見のお供え物と言えば、ススキと団子が真っ先に思い浮かびますね。
他にも里芋や、お月見の時期に収穫を迎える野菜や果物を一緒にお供えします。
お団子と芋や野菜、くだものは、お月様への感謝の気持ちとしてのおすそ分けで話しが通じますが、ススキは食べられないのでどうして?となりますね。
ススキは、月の神様が地上へ降りてくるときの目印(依り代)になるものです。
お月様がこのススキを目印にしてやってくるんだよ、というのが適切な説明だと思います。
まとめ
子供、特に幼児に日本の伝統行事をわかりやすいように説明するというのは、なかなか難しいな、と感じることがあります。
特に、現代では「神様に感謝する」という概念を感じる機会が少なくなったように感じますから(神社やお寺は行きますけどね)、それをどういった風に伝えていこうか?と考えることがあります。
古くからの日本の考え方では、神様とは自然そのものであると思うので、豊かな自然に感謝するということを中心に考えていくと、答えがあるのかもしれないなぁ、と思います。
お子さんと素敵な十五夜を過ごしてくださいね。
大人向け(?)の解説はコチラ↓
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