多肉植物を購入してきたら、まずは植え替えましょう。
しっかりした園芸店で売っていたものや、ある程度大きさがあり見た目にもしっかり根付いているのがわかるものは別ですが、100均などで買った小さい苗(ホームセンターにも小さいものありますね)はカット芽(大きくなって出てきた脇芽をカットして新たに植えたもの)で植えられていて間もないのか、
まだ発根していないものなどもありますし、メルカリなどのフリマアプリやネットオークションで購入したものは、抜き苗(土から抜いた状態の苗)で送られてくることがほとんどなのできちんと土に植えてあげなくてはいけません。
また、順調に多肉植物を育てていく中で、
鉢底から根が出るほど成長した株、
鉢いっぱいに生育しきった株、
根腐れを起こしたわけでもないのに下の方の葉が数枚枯れてきた株、
下葉が落ちた茎から根が生えてきた株、
一年以上植え替えをしていない株なども、植え替えを行う必要があります。
実際の植え替えの時に必要になる物と、手順を見ていきましょう。
多肉植物の植え替え、初心者編。必要な道具。
必要なもの
多肉植物用の培養土(水捌けの良い土)
苗よりひとまわり大きな鉢
鉢底石(軽石)
ハサミ(清潔なもの)
割りばしや竹串
培養土については次の章で後述します。
苗よりひとまわり大きい鉢ですが、私は欲張りなので
1.5まわりくらい大きい鉢にしますw。
あまり大きな鉢だとそれはそれで良くないのですが、私が1.5まわりくらい大きな鉢を使う理由は…
脇芽がたくさん出て群生するタイプの多肉植物や、葉っぱがぽろぽろ取れやすく、その葉っぱから子供がたくさん増えるタイプの多肉植物には大きめの鉢で、周りにたくさん子供を育てます^^
あと、メルカリなどで購入すると、販売者さんが小さなカット芽や葉差し用の葉っぱをおまけでつけてくれることがあるので、新しい鉢を用意するまでの間など鉢のわきの空いたスペースに寄せ植えっぽく植えてあげたりします。
清潔なハサミですが、剪定ばさみがベストでしょうが私はキッチンばさみを洗って使っていますww
普通に紙用の文房具はさみ使ったこともあります。
ものの本には剪定ばさみを熱湯消毒か火であぶって消毒して…なんて書いてありますが、そこまで神経質にならなくても良いような?
あくまで個人の意見ですが。
あると便利なもの
ピンセット
鉢底ネット
スコップ
新聞紙などの下に敷くもの
ピンセットは、まあ正直無くてもなんとかなります(笑)
よほど小さい苗を植える場合とか、密集させて寄せ植えする場合はあった方が便利でしょう。
私は使ったことがありません。
鉢底ネットは、鉢底の穴から土が流れ出るのを防いだり、害虫の侵入を防ぐ役割があります。
本来は必須項目かも知れませんが、まあ無くてもなんとかなります。
鉢の穴の大きさにもよりますが、私は大きめの軽石を穴の周囲に配置して出てこないようにガードし、徐々に小さめの軽石を乗せていってます。
土は流れ出てこないですが、たまにポロッと…軽石が出てくることはあります(笑)
お家にあれば、三角コーナーや排水溝につける水切りネットを
代用品として使うのもお勧めです。
スコップも、土を入れやすくするためにあると便利ですが、
500ml以下のペットボトルを斜めにカットして洗って乾燥させると、筒状スコップの代用品になりますよ。
新聞紙などの下に敷くものは、土がこぼれても周りが汚れないようにです。
なので、お庭で作業する分にはいらないでしょうし、紙じゃなくてもトレイでもビニールでもなんでも良いです。
初心者さんが最初からなんでもかんでも揃えようとすると大変なので、お家にあるもので代用できるものは積極的に使っていくと良いですね。
多肉植物ってどんな土に植えたらいいの?
次に、多肉植物に適した土はどんなものなのでしょうか?
答えは適度に水捌けが良く、適度に保水性のあるもの、です。
水捌けが良くなければ根腐れを起こしてしまいますし、砂のようにまったく保水しないものだと、すぐに根が乾燥して弱ってしまいます。
ズバリ、ここは多肉植物専用土を買ってきちゃいましょう(笑)
少ない容量で300円前後で売っています。
サボテン用、サンスベリア用などでも可。
100均にも売ってますが、私が以前買った100均の多肉用土は、水の浸透も水捌けも両方悪く、なんか別の土買ってきちゃったのかな?って思うくらい多肉に向いてなかったので、あまりお勧めはしません。
こういう買って失敗しちゃった土でも、他の排水性の良い土をブレンドして好みの土に作り替えることはできます。
それに、お家に既に観葉植物用や他の園芸用の土があるとか、または最初から土にもこだわりたい!という方も、ブレンドして自分好みの土を作るという方法があります。
多肉植物の土の基本的な配合は、赤玉土3:鹿沼土3:腐葉土4がおすすめ。
園芸用の土がある場合は、園芸用土3:赤玉小粒4:軽石3でも。
さらに、元肥としてサボテン用などの緩効性固形肥料をごく少量混ぜ込んでおきましょう。
観葉植物用として売っている土は、室内で使用することを想定しているので水捌けの良い配合になっていますので、多肉植物へ代用できます。
実際、私も家にあったので昔使っていましたが生育に問題ありませんでした。
(私の場合はズボラなので、お水遣りが少なかったせいもあるかも知れませんが)
ついつい水をあげすぎてしまう人は、日向土、軽石などをブレンドして排水性を高めると良いでしょう。
逆に、水捌けが良すぎる場合や少し水を好むタイプの多肉の場合は、腐葉土やバーミキュライトをプラスしましょう。
多肉植物を実際に植え替えてみよう
それでは実際に植え替えの手順を確認します。
植え替えの2~3日前に、根を傷つけないように鉢からそっと取り出します。
土が固まっていて取りにくい場合は、鉢の周りを軽く叩いてみてください。
根を崩さないように取り出したら、根の周りについた古い土をそっとほぐして取り除きます。
その時に、古い根や傷んでいる根をハサミで取り除きます。
半日陰に置いて根を乾かします。
乾いたら植え替え準備完了です。
鉢底に、鉢底ネットを敷いて、鉢底石(軽石)を鉢の4分の1くらいまで入れます。
その上に新しい乾いた土を、鉢の3分の1の高さまで入れます。
バランスを見ながら株をそっと置き、土を周囲に入れていきます。
根と土の間に隙間ができないように、割りばしや竹串などでつつきます。
根を傷つけないようにそっとつついて、周りの土を固めていきます。
最終的に、土は鉢の7割程度になるように入れます。
これで植え替え完了です。
株がぐらつく場合は少し周りの土を湿らせる程度に水遣りしてください。
あくまで、周りの土を湿らす程度です。
本格的な水遣りは、植え替えしてから1週間後くらいまでぐっと我慢です。
1週間くらいはお水をやらず、通気の良い明るい日陰に置きます。
葉っぱが水不足でしわしわしてくるかもしれませんが、そう簡単に枯れたりしないので安心してください。
1週間後、水遣りを開始すればもとのぷっくりした葉に戻っていきます。
まとめ
と、まあ植え替えについて書いてきましたが。
実のところ、多肉植物って結構丈夫で、初心者のころから植え替えで失敗したことは、私はありません。
道具とか、植え替えの時期とか、やり方とかけっこう適当だったんですけど。
その後の管理が悪くて枯らしてしまったことはありますが…。
なので、最初のうちは必要な道具とか土とかあまり神経質にならず、まずはチャレンジしてみるのが良いと思います。
とはいえ、時には数千円する高価な株も中にはありますので、
そういうもので失敗したり、レアな株で失敗したらショックですので、基本は守ってやった方が良いですね^^;
もし失敗した時の救済として、多肉植物は様々な方法で増やすことができますから、葉差しやカット芽で増やす方法なども学んでおくと良いと思います。
実際私も、カット芽の発根、植え付けに失敗して、バラバラになってしまった葉っぱからいくつも芽が出て、逆にたくさん増えた経験があります(笑)
さらに失敗しないために、植え替えに適した時期についてはこちら。