コーヒーにバターやオイルを入れて飲むというダイエット方法が今話題です。
しかし、バターやオイルはカロリーが高いのでダイエットにならないという人もいます。
確かに、バターも油ですし、バターコーヒーに使用するMCTオイルも油ですので、なんだかダイエットには逆効果に思えますよね。
いったい何故、カロリーの高い油分を入れたコーヒーがダイエットになると言われているのでしょうか。
バターコーヒーダイエットって結局効果はあるの?
バターコーヒーが何故ダイエットになるかと言うことについては、身体のしくみが関わってきます。
食事として脂質だけをとっても、空腹を促すホルモンが分泌されません。
それが、炭水化物や糖質を一緒に食べてしまうと、血液中の血糖値が上がります。
血糖値が上がると血がドロドロになり、そのままでは身体に悪影響を及ぼすため、血液を守るためにインスリンが大量分泌されます。
そうするといったん上がった血糖値が急に下がりますので、その時に脳がエネルギーが足りなくなったと勘違いしてしまい、エネルギーの元である食べ物をとらせるために空腹信号を出します。
そうなるともう、お腹にはまだ食べ物が入っているのになんだかお腹が空いたな…と感じてしまうのです。
そして、細胞がエネルギーとして使える糖の量は限られているため、余った分が脂肪として蓄えられます。
そして現代の主食はといえば、ほとんどが炭水化物(糖分)です。
人間は本来脂肪もエネルギー源として使用できますが、脂肪を燃焼してエネルギーに変えるよりも糖分を燃焼してエネルギーにした方が手っ取り早いため、脂肪を燃やさなくても生活できてしまっているのです。
ところがバターコーヒーは、糖質がほとんど含まれないため脳から空腹信号が出ずに食欲が抑えられます。結果、トータルとしてのカロリーは逆に減らせる可能性が高いです。
そして、脂肪として蓄えられるのは余った糖質なので、脂質だけ摂っても実は太らないのです。
これらが、バターコーヒーがダイエットに効くと言われている理由です。
バターコーヒーの作り方はいたって簡単
ネット上でも多くの人がバターコーヒーで痩せたという声が上がっていますし、実は筆者も朝バターコーヒーを飲み始めてから2週間で2キロほど体重が落ちました。
その間、特に運動量は増やしていません。
筆者はコーヒーが苦手でけっこうな大人になるまでお砂糖入りのカフェオレも飲めず、バターコーヒーは気が進まなかったのですが実際に飲んでみるとミルクを入れたようにクリーミーで、コーヒーの濃さを薄めにして飲めるようになりました。
一度試してみて損は無いと思います。
バターコーヒーは特別な材料をそろえる必要がありますので、それらがなくなるまで継続してみると効果がはっきりすると思います。
では、その特別な材料をご紹介します。
<バターコーヒーレシピ>
コーヒー(有機JAS認定のもの)…お好みで
ミネラルウォーター(コーヒー用)…300cc
グラスフェッドバター(またはAOCバター)…大匙1~2杯
MCTオイル…大匙1~2杯
コーヒーは豆で淹れても、有機JAS認定のインスタントコーヒーでも構いません。
筆者のようにそもそも家でコーヒーを飲む習慣が無いという人もいると思うので、その場合はまずコーヒーを豆から淹れるという壁にぶち当たってやらずに終わるより、習慣にするためにとにかく最初の一歩を踏み出すことが重要になってきます。
ですので、戸惑ってやらないくらいならインスタントでも良いので始めてみてくださいね。
上記の材料を全てブレンダーに投入し、しっかりブレンドして完成。
家にブレンダーやミキサーが無い方は、100均などにも売っている「ミルククリーマー」を使用してブレンドします。
ブレンダーよりは泡のキメが粗く、クリーミーな感じが若干劣りますが意外にしっかりと混ざるので使えます。
バターコーヒーでダイエットを成功させるための注意点
バターコーヒーでダイエットを成功させるには、やってはいけないことがあります。
まず、バターはグラスフェッドバターを選ぶこと。
普通の無塩バターは、乳の出を良くするために穀物の飼料を与えたり、ホルモン剤を投与して太らせたりした牛の乳から作られています。
人間の体は食べたものから作られますから、当然太らせる栄養を与えられて体を作った動物の乳や肉を食べて、ダイエットに影響が出ないと思う方が危険です。
牛は本来、草(グラス)を食べて生きる動物ですから、自然のままに牧草で育った牛から作られるグラスフェッドバターの使用は絶対です。
実家が牧場の友人が言うには、牛に草だけ食べさせるよりも穀物の餌を食べさせる方が断然乳の出る量が増えるので、草だけ食べさせて育てる方法はとても手間がかかりコストパフォーマンスが悪いのだそうです。
しかし、その分味もまったく違って、草だけで育った牛の乳はさらっとしていてとても美味しく、違いは歴然としているのだとか。
余談ですが、某ハンバーグ専門ファミリーレストランでは昔、草だけで育った牛の牛乳がメニューにありました(北海道限定かも知れません。そして今もあるのかは謎ですが)
是非一度飲んでみたいものです。
話がそれましたが、グラスフェッドバターも一般のバターに比べて食べた時の感じがさらっと軽く、たくさん食べてももたれる感じはしません。
だからと言って食べ過ぎは禁物ですが、コーヒーに入れて飲んでもまったくしつこくありませんよ。
もう一つは、糖質を一緒に摂らないことです。
脂質と糖質(炭水化物含む)をとってしまうと、太ります。
オイルやバターのカロリーが、そのまま脂肪として蓄積されてしまうことになるでしょう。
バターコーヒーにお砂糖を入れてもいけませんし、一緒にご飯を食べてもダメです。
また、一緒に食事をとらない方がお腹がすくのが遅くなるようです。
何かを「食べたい!」という気持ちが起こりにくくなるのです。
朝ごはんをバターコーヒーのみにすることで、食事と食事の間隔を十分に取りプチファスティングのような効果も得られますので、ぜひバターコーヒーと一緒に他の食べ物はとらないようにしてください。
まとめ
材料をそろえるのにひと手間かかるバターコーヒーですが、ダイエットの効果は高いです。
ダイエットでなくとも、集中力を高めるなどの様々な良い効果もありますので、ぜひ一度試してみてください。